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天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

私の妊娠ライフその5~壮絶な痛みとの闘い~

こんにちは。天使ママのお部屋へようこそ。

二日空いてしまいました。先週の続きを早速書いていきます。ですが、二日空いたので前回までのあらすじを少し。

私は妊娠21週と6日目で出血があり、緊急入院しました。今にも出産してしまいそうな状況で張り止めの点滴を開始して少し持ち直しました。しかしそれも束の間、今度は熱が上がってきて感染兆候が出てきました。おそらく胎児が感染してしまっているため治療を続けることは母体の命に関わるし週数から考えて胎児の救命も不可能であると宣告された所までが前回の話でした。

悲しい決断

私と主人と私の母。二人は私の命が優先だからと言いました。私自身はとてつもなく冷静で主治医の先生が私に昼間言っていた治療の条件に当てはまらなくなった。つまり、治療の継続は出来ないということは理解していました。この事態を頭では理解していましたが気持ちは追いついていませんでした。追いついていないからどうしても治療を断念したくないという気持ちにもならなかったんです。気持ちが追い付かないうちに決断してしまおう。そう考えました。

ただ、私が懸念したのは今という時間でした。時間はまもなく日付が変わる23時過ぎ。夜勤の真っただ中です。夜は昼間に比べ断然スタッフが少ない状態です。この手薄の時間帯にしかもさっきやられた採血の手技をみても慣れた看護師ではないことは明らか、先生も断然若い。私より若い。どう考えても戦力的には弱いこの時間帯にこの薬を切って流産に臨むことに不安を覚え、「朝まで待つことは出来ませんか?」と尋ねましたが出来ないと断言されました。

出産するような形になるのだろうけれど本当の出産とは違ってまだ週数は浅い。本当の出産よりはきっと楽に済むのだろう。大丈夫。なんとかなるはずだ。双子だけど。不安をどうにか自分で払拭し、「わかりました。では薬を切ってください。」とお願いして薬は切られました。でもそのあとどうなるのかどういった流れになるのか先生は説明しません。え?これからどうなるの?と思い、先生に聞くとようやくおそらく出産のような陣痛が起きて自然に出てくることになると思いますと説明されそれはどのくらいの時間がかかるのかと聞くと個人差があるので何とも言えないが今夜かもしれないし朝になるかもしれないと言われました。こちらから聞かないと何も説明してくれない。これがまた不安を煽りましたが、だからこそ、私がしっかりしてないと主人や母が不安になると思いました。そして私の母は流産経験者でした。しかも妊娠5カ月の時。母の説明のほうがよっぽどよくわかりました。大丈夫。先生が心もとなくとも主人も母もいてくれる。自分に言い聞かせていました。

予想以上の痛み

やがて日付が変わり陣痛が始まりました。その痛みは徐々に強く、そしてはっきりと間欠的にやってきました。でもやはり通常の陣痛より長く続きません。長くても1分。でもこの1分がどうにも痛い。なるほどこれが噂の陣痛か。1分耐えるのも厳しいのに本物の陣痛はもっと長く続くわけだから本当の出産というのはもっと辛いんだなと思っていました。そして、でもその痛みに耐えられるのはこれから新しい命が生まれてくるという喜びがあるからで私は違う。命の灯はこれから消えるのだ。この痛みに耐える意味があるのだろうか。そう思うとどうにも耐えられない気がしてきました。看護師が無痛分娩も出来るというのでぜひお願いしたいと頼みました。その後戻ってきたときには当直医と一緒に来ましたが先生は出来ないと言いました。なぜできないのか理由を言ってくれと思ったら母が聞いてくれました。

「出来る医者がいないからです」

なるほど。だから夜中は嫌だったんだよ。と思いましたがもうどうにもなりません。出来もしないことを出来るとか言うんじゃないと思いましたがそれどころでもありません。ラマーズ法での呼吸をしろと言いますが習ってません。まだ母親学級もそこまで進んでいません。いくら私が看護師でも母性実習は十年以上前の話でとっくにそんな知識は忘れました。何を言っているのか、今妊娠何カ月だと思っているんだと腹が立ちましたが痛みは容赦なく襲ってきます。ラマーズ法を教えてもらいなるほど呼吸の仕方次第でこんなに痛みを逃がすことが出来るのかと実感しました。

新しい命と消えゆく命

規則的な陣痛が始まって3時間。3時51分に一人目が出てきました。もちろん産声などありません。静かに出てきました。痛みが嘘のように引いたかと思ったのも束の間。二人目がまだ残っていますが再び陣痛が襲ってきます。ですが、先ほどより明らかに弱い。週数が浅い分陣痛が弱くなっているようでした。

今度は隣の分娩室が騒がしくなっています。薄いパーテーション一枚を隔てて分娩室は二つあります。声も音も全て聞こえてきます。

神様はなんと残酷なのでしょうか。同じシチュエーション、同じ痛みに耐えながら隣では新しい命が生まれ、こちらでは命が消えていく。超スピード出産でお隣のほうが早く生まれました。産声が聞こえます。とても元気そうです。私はよかった。生まれたんだ。と心の中で思いました。私のそばにいた主人と母はなんとも言えない切ない顔をしていました。大丈夫、私は大丈夫だよと心の中で思いましたがしゃべる気力がありませんでした。

お隣が出産しているとき、私も陣痛が強くなっていましたがおそらく先生が一人でお隣の方の出産をみているので私の方は待たされていたのでしょう。看護師さんがまだいきまないでとずっと言っていましたがすでに4時間が経過しています。疲れていて理性のコントロールが効きません。どうにも我慢できず、お隣が生まれておそらくその後の処置をされている間に私も生んでしまいました。4時24分だったそうです。ようやく二人とも出てきてくれた。ごめんなさい。耐えられなくてごめんなさい。そう思っていましたがここからがまた新たな戦いの始まりでした。

いっそ殺してくれ

二人が出てきてあとは胎盤がでれば終わる。そう思っていましたがまだ胎盤が出ていないので痛みは続きます。そうこうしているうちに先生が来ました。胎盤が出ない。痛みは先ほどより弱まりました。いきんでくださいと言われ力いっぱいきんでみますが胎盤は出ません。そのかわり、いきむたびにおびただしい量の出血が出ていたそうです。私は何かが出ていく感覚はあったのでそのたびに今度こそ胎盤か今度こそ胎盤かと思っていましたがそれはすべて出血でした。そしてお腹の上から先生がお腹をぐりぐりと押し、中にも手を入れて掻き出そうとしました。その痛みは陣痛より強く疲労感から理性も吹っ飛び次第に私は叫び始めました。付き添う主人と母もこれはただ事ではないと感じ取っていました。母は今何が起こっていて何をしているのか説明してくれと怒鳴っています。明らかに私の顔色が変わっているし、言葉にならない叫び声をあげていました。胎盤を出すために必要なんですと先生が言っていましたがそれは麻酔をしながらでは駄目なのかと母が聞いてくれましたが麻酔をかけると陣痛を感じなくなって子宮の収縮が弱くなるから駄目だとかそんなようなことを言っていたと思います。このあたりからは次第に意識も朦朧としていました。ただひたすらに壁にかかっている時計をみて朝が来るのを待っていました。朝になればだれか来る。それまでなんとか持ちこたえなきゃ。そう思っていました。とにかく痛い。常に痛い。新しい命が生まれるわけではないのに、むしろ私の双子はもう外に出たのになぜこんな痛みに耐えなければならないのか。そう思うと耐えられない、いっそ殺してくれと思いました。殺さないまでもせめて麻酔をかけてくれ。私の意識を落としてくれと思い、そう叫んでいたと思います。

今回はなんとも痛々しい感じで読むのも辛くなる感じになってしまい申し訳ありません。これを書くことで、少し整理がつくというところもあるのでもしよろしければ、もうしばらくお付き合いください。

今日はこのあたりで。最後までお読みいただきありがとうございました。