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天使ママのお部屋

体外受精、双子妊娠、22週流産、癒着胎盤を乗り越えてベビ待ち中のナースのブログ

入院した時に大事なキーパーソンとインフォームドコンセントのこと

こんばんは。天使ママのお部屋へようこそ。

あいにくのお天気で桜が散ってしまいそう。結局お花見は出来ませんでした。

さて、今日は自分や家族が入院した時に医師とのやりとりでトラブルにならないための注意点をご紹介したいなぁと思います。

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入院患者さんと接していて私たち医療者が時々困る場面があります。

困ることその1

治療の内容などを本人しか知らなくて、本人が急変した時に家族が何も決められない

困ることその2

次から次へと家族が登場してそのたびに病状説明を求められる

困ることその3

突然来て今日これから先生に病状説明をしてほしいと希望される

こうしたことによって医療者と患者・家族との間に説明した、してないのトラブルが発生するわけです。

医療を施す側も、受ける側も両方が満足のいく「病状説明」により治療の内容を理解して「同意」が得られ、スムーズに治療が進むように。今日はそのためのお話です。

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本日のメニュー

 

キーパーソンについて

このキーパーソンという言葉、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。

ですがキーパーソンって実は入院しているととても重要なんです。

 

キーパーソンって知ってますか?

上にあげた困ることその2にもあるように、次から次に家族と呼ばれる人が出てきてはそのたびに先生から話が聞きたいということがあります。

同じ話を繰り返し説明するのは非効率的です。なので、御家族には医師との窓口になってもらう人を決めてもらいたいと思っています。

私たち看護師は入院された初日に確認していることがあります。

病状説明をするときに一緒に説明を聞かれる方はどなたですか?

この一緒に説明を聞く人をキーパーソンと言います。

キーパーソンとは医療者と家族の窓口になってもらう人です。

でもこれは医療者側の問題でもありますが一緒に説明を聞く人というだけでは家族側にはキーパーソンになったんだっていう認識にはなりませんよね。医療者側もしっかり病状説明を聞く人はそれを他の家族にも伝達してほしいことを説明しなくてはなりませんね。

ただキーパーソン以外の人とは話をしません。とシャットアウトするつもりはないのであえてそこまでアナウンスはしていません。こちらとしても家族の中で核となる人はどなたなのかを把握しておきたいし、とっさのときに誰に連絡したらいいのかを明確にしておかなければならないのでこうした確認の仕方に留めているんです。

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キーパーソンに適している人って?

例えば、80歳の男性の患者さんが入院したとします。75歳の奥さんは毎日お見舞いにも来ていますし洗濯物とか身の回りのことをお世話してくれています。

一方、一人息子の45歳の男性は仕事もありますし、週末以外はほとんど面会に来れません。自宅も別々なので家から必要なものを取ってくるという事もあまりできないので入院中の身の回りのことは全部お母さんに任せっきりです。

この場合、キーパーソンは75歳の奥さんがいいのか、45歳の息子さんがいいのか。

一見すると、奥さんの方が毎日病院に来てくれますしコミュニケーションは取りやすく良いような気がします。

一方息子さんはなかなか来ないので先生と会って話をする時間を作るのは大変かもしれません。

でも治療についての説明を聞いた時の理解力という点においてはどうでしょうか。高齢者の多くは私がきいてもよくわからないから先生にお任せしますというスタンスで話を聞いています。このようなスタンスで話を聞いていてあとから息子さんに正しく説明できるでしょうか。更に難聴なんてあったら尚更です。

息子さんは75歳のお母さんより理解力はあるでしょうし、ある程度病気のことや治療のことについて情報を集めることも可能でしょう。きちんと理解したうえでの同意が出来ると思われます。

つまり、キーパーソンと入院中の身の回りのサポートをする人は違っていいんです。むしろ、一緒にしてはいけません。本人家族間でよく話し合って決めてください。

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キーパーソンに求められるもの

・理解力、判断力がある

先生から説明されたことをあとで他の家族に伝達する役割があるのでしっかり理解できないといけません。そして命の危機の時、治療の選択を即決できる判断力も大切です。

 

・他の家族に伝達できる

上にも書きましたが同じ説明を一人一人に繰り返し説明することは大変なので一度説明したことは他の家族にも伝達してもらいたいです。もちろん説明した内容は先生が紙に書いて渡したりします。

 

・家族の中である程度決定権を持つ

家族や親せきに伝達した結果、決定したことを覆すような意見を言われ、決定事項がぶれてしまうのは医療者も戸惑います。もちろん時間的余裕があることならいったん持ち帰って家族みんなの意見を聞いてまとめるという事もしてもらいたいですが、時間的余裕がないときもあります。

人工呼吸器をつけるかつけないか。これが最も重たい決断かもしれません。一度付けた人工呼吸器を生きているうちに外すことは日本ではできません。選択できるのはつけるときです。もちろん回復の見込みがある場合はつけます。回復の見込みがない時にどうするのかは本人やご家族の考え方によります。

そういった重要な決定ができる人にキーパーソンになってもらいたいと思います。

 

 インフォームドコンセントについて

キーパーソンは決まったとして、次はいざ先生から治療のことなどについて説明を受けるときお話です。そういった場面のことをインフォームドコンセントと言います。

 

インフォームドコンセントとは

数年前から徐々に浸透しつつあるこの言葉。ドラマでも聞くようになってきました。

直訳すると「十分な説明を受けた上での同意」

この十分なという点が何をもってして十分だと言うのか、医療を施す側と受ける側でズレが生じたときトラブルに発展してしまうことがあります。

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インフォームドコンセントの重要性

昔は先生にお任せします。お願いします。という「まな板の鯉」姿勢が普通で医療について知識がないんだから医者の言う事を聞いてればいいんだという考えが当たり前でした。

現代においてはインターネットでかなりの情報が得られるようになり、治療方法から病院選びから医師は可能な範囲でそれらの選択肢を提示し、患者自らの意思で選択するという考え方に変わってきました。

こうした考え方の変化から医師から十分に治療内容について説明を受けることが重要視されてきました。

 

 

インフォームドコンセントの場面

よく思い浮かぶのは家族が診察室や面談室に呼ばれ、先生と向かい合って改まった感じで話を聞く場面でしょうか。でもなにもインフォームドコンセントとはそれだけではありません。

インフォームドコンセントの場面はもう常にといって言いくらい。治療だけではありません。検査だって「これを調べるためにはこの検査が必要です。」という説明とそれに対して「分かりましたお願いします。」というのもインフォームドコンセント。病院に来てから治療をして病気が治るまで常にインフォームドコンセントの繰り返しなんですね。

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インフォームドコンセントを受けるときの注意点

これは入院中に行われるインフォームドコンセントの場面においていくつか私が思うポイントを書いていきます。

・メモを取るのも大事だけど・・・

先生が言っていることをメモしようと一生懸命になっている人もいますが、それだと案外頭に話が入ってきませんよね。大事なのはその場で分からないことは明確にしてしっかり理解することなので話を聞くことに集中しましょう。必要ならあとから説明した内容を紙面にまとめたものをもらえます。

 

・複数人で聞いたほうがいい!

キーパーソンを決めたからといって、説明を聞くときにキーパーソンだけで聞く必要はありません。あとで患者さんと家族間で話し合うときのためにも出来れば複数人で聞いた方がより正しく情報を得ることが出来ます。ただ5人も6人もとなると場所も限られていますし患者さんのほかに2人から3人程度に留めるのがいいかと思います。

患者さんの中には家族に心配かけたくないからと言って全部自分一人で決めようとなさる方がいます。でもそうすると不測の事態が起きたとき、何も知らない家族がいきなり生きるの死ぬのの選択を迫られたりして困ってしまいます。御家族のためにもお子さんやご両親など一番近い家族には自分の病気の事を知ってもらいましょう。

 

・事前に約束を取り付けよう

先生たちは病棟の患者さんの診療以外に外来業務や手術や会議や当直やとにかく多忙です。今日今から先生とお話しできますか?というのはできるだけ避けた方がいいです。何かどうしても今確認したことがあるとか事情があるときはそれも伝えましょう。できれば、「説明を受けたい内容」「自分が病院に来れる日程や時間帯」を合わせて看護師に伝えてくれたら先生と調整してくれると思います。

 

まとめ

長くなりましたが、キーパーソンとインフォームドコンセントは大事なことだったのでボリュームを抑えられませんでした。

私は入院患者さんやそのご家族と接していて感じていたことがあります。

今の人たちは調べすぎる。ネットの情報を信じすぎて正しい治療が進まないことすらある。それってめっちゃ損するし、命の危機につながりかねない。ネットの情報は参考程度にして目の前にいるお医者さんの話をもっと聞くべき。

反対に病院は何事にも同意書を作りすぎ。説明と同意を重視するあまり、なんでもかんでも同意書がないとできない。今患者さんに必要な検査なのに同意書がないから家族が来るまでできないとかなんか本末転倒な気がしてしまうんだよなぁ。何かあったら訴えられるからって必死になっててもっと人と人の信頼関係でどうにかならないもんなのかなんでもかんでも書類で交わされる約束に固められるって悲しくなるなって思っちゃう。

 

以上、最後は私の心の声でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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